肩関節とは?①〜構造を理解しよう〜

肩関節

歳をとると40肩・50肩で悩む人もいるかと思います。

「40肩・50肩だから時間が経てば良くなるよ!」

「歳のせいだからな~~」

と感じている方も居るのではないでしょうか。

皆さんは肩が痛くなるとどうしますか?

放置?

病院?

整体?

さまざまな選択肢があるかと思います。

どの方法でも、痛みが取れればいいかもしれないです。しかし、痛みが出現した原因を改善しなければ再度痛くなる可能性があります。

「なぜ、自分は肩が痛くなるのか?」

「この部分が動きにくいから、肩が痛くなりやすいのか!!」

など、肩の関節に関して学びを提供します。

今回は痛みの原因の前に、

肩とは何か!

どのような動きが正常なのか!

というところを簡単に説明させて頂きます。

肩関節を構成しているもの

肩の動きに関与する骨は多数あります。

・胸骨(胸の骨)
・鎖骨
・肋骨(あばら骨)
・上腕骨(二の腕の骨)
・肩甲骨

さらに、

肩関節といっても関節が5つあります。

関節の中にも、

解剖学的関節と機能的関節というものがあります。

解剖学的関節とは、
関節包と言われる、関節を包む膜や軟骨などの組織で覆われている部分。

機能的関節とは、
関節包のような、関節を構成する組織が無いが、機能的に関節のような役割をしている隙間の部分。

を言います。

肩の関節とは?

肩関節とは総称であり、以下の関節をまとめて肩関節と言います。

肩甲上腕関節:肩甲骨と上腕骨(二の腕の骨)からなる関節     
肩鎖関節:肩甲骨と鎖骨からなる関節
胸鎖関節;胸骨(胸の骨)と鎖骨からなる関節
肩甲胸郭関節:肩甲骨と肋骨(あばら骨)の隙間
第2肩関節:肩甲骨と上腕骨の隙間

解剖学的関節は筋肉・関節包・靭帯などにより安定性を確保されています。

肩甲上腕関節(いわゆる肩関節)の大きな特徴は、身体の中で最も可動性が大きい関節です。

そのため、肩関節の脱臼は他の関節と比べると高頻度で起こりやすいです。

では、なぜ肩の関節は脱臼がしやすいのでしょうか。

肩はなぜ外れやすいの?

それは、関節の構造の問題なのです。

股関節と比べてみると、

関節のボール(骨頭)が受け皿(臼蓋(キュウガイ))に入っている面積が著明に少なく、

見るからに肩の関節は不安定そうです。

このことから、肩の関節は骨での安定性が乏しく、その他の組織で安定性を確保しなくてはいけない組織です。

まとめ

肩関節とは

肩甲上腕関節:肩甲骨と上腕骨(二の腕の骨)からなる関節     
肩鎖関節:肩甲骨と鎖骨からなる関節
胸鎖関節;胸骨(胸の骨)と鎖骨からなる関節
肩甲胸郭関節:肩甲骨と肋骨(あばら骨)の隙間
第2肩関節:肩甲骨と上腕骨の隙間

上記関節の総称です。

肩が痛くなった際は、どの関節・部位が傷んでいるのかを詳しく調べる必要があります。

肩は構造上、非常に不安定な関節であるため、脱臼しやすい特徴があります。

肩関節は動かし方不良や柔軟性の低下などで痛めやすいため、

医療職ではない方も

「肩とはこうなっているんだ!」

「この痛みは場所的にやばそうだから病院に行った方がいいな!」

など、自分の体を見つめ直すいい機会にしていただけましたら幸いです。

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